建築条件付き土地に建築家と家を建てると。

土地購入に至るプロセスから家が建つまでを記録します。

運命の建築条件付き土地の内見

あけましておめでとうございます、ばななです。


新年を迎えても相変わらずアンティーク建具ばかりネットで見ています。

オークションもいいけれどジャパニーズアンティークを取り扱っている古福庵というショップも気になっています。



さて、今回は前回に引き続き後に契約に至る建築条件付きの土地を

指定の工務店に見せてもらった時の話です。


内見当日は天気が悪く小雨が降っていました。

朝起きてメールをチェックしていると、

国分寺の不動産屋から土地の新着情報が送られてきていました。

駅近で周辺環境も抜群の3区画分譲地。

敷地面積27坪、建坪率40%,80%と小さめ。

価格は3000万と予算からすると少しお高め。

3つのうちこれが一番安かった。


夫に見せると

夫「周辺環境抜群だね!これいいんじゃない?」

この声をきっかけに私は今日の内見にあまり興味を示さなくなっていた笑


そんな感じではあったが雨が降っていたため

車で現地に向かう。

坂の真ん中くらいの位置にあるのだが、

上からは車では行けず遠回りをして下から登っていく。


私『4m幅の道路ってけっこう狭く感じるもんだな。』


この時点でこの土地に決める予感は0でした。

そうこうしているうちに辿り着くが、

4m幅道路は車ですれ違える幅はないので

道を通せんぼするかのようにとめるしかなかった。

工務店も同じようにとめていた。


そして傘を差し車から降りると

工務店の社長が直々来ていてくれた。

※内見予約の段階からメールのやりとりは社長だった。


挨拶を済ませて土地について教えてもらう。

が、子供が坂を駆け走る。

私はそれを追いかけるため夫と一緒に話は聞かなかったが後にこう聞いた。

社長「実はこの土地はお隣さんが所有していたもので我が社が買い取ったんです。

もともと2つ土地を持っていて、二世帯住宅を建てることになって買ってもらうのは早めがいいが二世帯住宅が建つまで引き渡しは待ってほしいという事情があって安く土地を買うことが出来ました。

見ての通り解体は我が社出しているので、かなりお買い得なものだと思いますよ。

それに下は歩道なので車が通ることは少ないのも安心です。


そして参考の間取りが描かれた書類を渡された。

社長「30坪の建坪率50%,100%なので広さとしては十分だと思います。日当たりもひな壇になっているので抜群です。


私はもう国分寺の土地のことで頭がいっぱいなのと

雨で冷えてしまいあまり話が頭に入ってこなかった。

特にこの土地について思うことなく

早くこの場から去りたかった。


私「そうなんですね…とりあえずモデルルームを見ていただいても良いですか?」


そうして早々と工務店がもっているモデルルームへと移動することに。

その途中に社長が乗った車が停まって

社長「あれ、うちが建てた家だよ!」

と、教えてくれ見てみると少し拘りがある家が目に入った。

ちなみにこの家は以前話に出てきた公園の目の前。

後で聞いたが、この土地は広さも多少あるからか4000万程したとのこと。


そうこうしているうちにモデルルームに到着。


友達の家の近くだな〜と思いながら見てみる。

どうやらパナソニックビルダーズグループらしく

建具のほとんどがパナソニック製だった。

正直自分の趣向とは違うため難色を示すと


社長「うちは言ってくれたらなんでもやりますよ。」

私「そうですか…実は私は建築家と家を建てるのが夢でして

建築家を交えて建てることも可能なんでしょうか。」

これはダメだろうと思いながら伝えてみると

社長「いいですよ。現在進行形でそういったお客さんもいますし。ただ、建築家に設計料300万くらい取られると思うけど大丈夫?」

私「そこは少し悩ましいところですがね笑」

この工務店に設計を任せたいと思うのであれば

それはそれでいいと思う。

ただ建築条件付きというのは3ヶ月以内に建築請負契約を結ばなければならない。

見積もりを出す前から結んでしまうのもありだが

それもそれでリスクがある。

ということは3ヶ月以内に間取りを理想通りにするのがベスト。

と、なるとやはり気に入った建築家に依頼する方が早く理想には近づけそうだ。


私「あと、オークションで見つけたドアが気に入ってこれを使って欲しいのですが持ち込みは可能ですか?」

社長「大丈夫。設置料はもらうけどね。」

私「持ち込みの場合設置量は上乗せされる?」

社長「そんなせこいことしないよ〜笑」

私「キッチンやバスルームでも?」

社長「いいですよ〜。」

ホンマかいなって言うくらい寛容笑


あと、この時に無垢材の床だといくらだとかそう言うことも聞いたが

そこはおおよその金額も口に出されず少し不信感をいだいてしまったが

今思うと『そりゃ社長はそんなこと知らないよね。』と納得することに笑


ちなみに標準仕様でこの土地の家は1500万あれば建てられるとのこと。

建具を見てみるとそんなに悪くないのだ。

(内樹脂ペアガラスとかキッチンはパナソニックラクシーナとか)


けれども、私の頭の中は国分寺の土地でいっぱい笑

素直にそのことを話してみる。

社長「君たちの予算だとやっぱり今日紹介した土地くらいのものがいいと思うけどなぁ。建物のこだわりもあるし。。」

そりゃそうよね…私たちもわかっているよ笑


夫の様子を伺うとけっこう乗り気に見えた。

ただ、それが決まるに至るものには見えず

(趣味の一環で楽しかっただけのように見えた)

私「ひとまず資料だけ参考にいただきます。」

そういうと社長はなんだか気落ちしていた。

(当たり前か)

白黒はっきりつけたい私は社長の軽い感じに

少し不信感を抱いていたのだが

なんだか『この土地本当に良いんだけどな〜。』という

心の声が聞こえてきて『私の抱いている不信感は間違っているのか??』と思い

家に帰ってきてから夫に話してみたら

夫「俺はあの人好印象だけどな〜。」

たしかに、普段初対面の人に対して『機嫌悪い?』と思うような態度の夫が

あの時は自然体だったのだ。


そんなこんなで内見は終了。

そして気になっている国分寺の土地をHPで確認すると


えっ


3つのうち2つ売れて

目星の土地の価格が3200万に変更されている。


こうして国分寺の土地は内見すらも諦めたのだった笑


次回、申し込み前編です。